馬尾症候群
- 2009/07/09 -

 

馬尾とは脊髄末梢部から伸びている神経群のことで、犬では第7腰椎の神経、第1~3仙椎神経、第1~5尾椎神経を含み、その形状が馬の尻尾に似ていることからこの名前がついています。

馬尾症候群とは、腰仙椎関節付近の脊柱管の狭窄や関節突起の肥厚、椎間板の変性などに伴って、脊髄、神経の圧迫が起こり様々な神経症状を伴う症候群です。

 

原因
椎骨の奇形等の先天的疾患と、感染・交通事故、椎間板疾患などの後天的疾患の2種類があります。

 

症状
腰部の疼痛、後肢の跛行、虚弱、後肢の筋萎縮などが主な症状です。これらの症状は股関節形成不全の症状と似ているために間違いやすく、注意深い身体検査が必要です。そのほかに尿失禁、排便障害、尾の麻痺(だらりとした尾)などもみられることがあります。

 

診断
レントゲン検査、脊髄に造影剤を入れてレントゲンを撮影する脊髄造影検査や、触診などによる神経学的検査を行います。

 

治療
原因と症状により異なります。一時的なものや軽度な症状では安静と抗炎症薬により反応を見ます。構造的に神経が強い圧迫を受けているときは外科的な処置が必要なこともあります。いずれにせよ運動は症状を悪化させますので、まず安静を保つ必要があります。

 

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